外壁塗装の耐久性

外壁塗装に使われる塗料は年々進歩していますが、その耐久性には限界があります。塗料の耐久性を左右する原因をいくつかあげておきます。

塗料の種類

塗料の主原料となる合成樹脂や添加剤の種類によって、耐久性は変わります。一般的には、アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料の順に耐久性は強くなります。更に、防カビ剤や防藻材が添加されていれば、カビや苔の繫殖を抑える耐久性があります。

日常的な外部環境

外壁の塗膜は、太陽光線・雨水・排気ガス・寒暖等といった外部環境に日夜さらされる事で劣化していきます。外壁が、どの方向を向いているのかによっても劣化の度合いは異なります。

塗装職人の技量

塗装業界では『塗料は半製品である』と言われています。これは、外壁に塗装を施す職人の腕によって、塗膜の持ちが大きく変わる為です。悪徳業者は言うまでもなく(塗の回数を減らす・規定量以上に希釈する)、経験の浅い職人であれば、塗料メーカーに記載(カタログスペック)通りの耐久性は出ません。

外壁塗装の耐用年数

耐用年数とは、塗膜が劣化して、チョーキングやひび割れが目立ち、苔や汚れが付き始めるまでの期間を耐用年数と言います。

参考までに、幾つかの塗料の耐用年数を載せておきます。

アクリル塗料➡6~8年前後・・・アクリル塗料は安価ですが、耐用年数が短く、外壁の塗り替えにあまり向いてないと言えます

ウレタン塗料➡8~9年前後・・・少し前までは、主流で使われていた塗料で、今でもこの塗料を好む職人は少なくないです。この塗料の、価格と性能は、アクリル塗料とシリコン塗料の中間に位置します。

シリコン塗料➡10~15年前後・・・シリコン塗料は、現在の主流的な塗料で、職人側からもユーザー側からも人気が高いものです。価格と機能のバランスがとれています。

フッ素塗料➡15~20年前後・・・どちらかと言えば、商用ビル・公共建築物など、大掛かりな構造物向けに開発された塗料ですが、住宅用のフッ素塗料が開発されてから、こちらを好む方も少なからずいます。が、価格が高価な為に、あまり普及していないのも現状です。

上記はあくまでも概要的なものですので、『一体どれが自宅の塗り替えに適しているのか?』と判断に悩まれた時には、信頼のおける業者に相談してください。また、上記のほかに、光触媒塗料や無機溶剤といった高価な塗料もありますので、気になる方は、業者に来てみるのも良いと思います。