※屋根材の基礎知識

日本の屋根材には、化粧スレート・金属屋根・セメント瓦・日本瓦があります。最もポピュラーなのが、化粧スレート(カラーベストやコロニアル)だと思います。これは、セメントと繊維質の原料から作られた屋根材になります。

金属屋根は、昔はトタンが主流でしたが、今はチタンやガルバリウム等様々な合金が材料として使用されています

セメント瓦は、セメントや砂等の原料を混ぜて加圧成形したものです。

日本瓦は、日本の伝統的な屋根材で、粘土を成形して焼いたものです。

※屋根塗装の必要性

屋根は、住宅構造の中でも、日光や雨風にさらさっれる面積が大きく、一番過酷な条件にさらされている箇所です。外壁のように間近で見ることがないため見過ごされがちですが、知らない間に劣化して、苔だらけになったり、ひび割れが出来たりして、最悪雨漏りが生じてしまいます。ひび割れ箇所が一か所だけであれば、しこだけ修復すればよいですが、これが複数箇所等、ひどい状況になれば、屋根全体の取替え(葺き替え)となり、高額な工事が必要になってしまいます。そうなる前に、点検、塗り替えは重要になってきます。

※屋根塗装のメリット

屋根材メーカーは、10年おきのメンテナンスを行うことを要求しています。10年・20年前に建てられた家の屋根材には、そこまでの長期耐候性がなくなっていますので、塗り替えの重要性は高まります。屋根の塗り替えのメリットは、美観の保持やイメージのリニューアルです。それと同時に、寿命前の葺き替えの予防です。種類にもよりますが、塗料には、屋根表面の錆・苔・カビの増殖を防ぎ、酸性雨や紫外線から屋根材がダメージを受けないようにする大事な役割があります。

雨漏りして、屋根裏の木材等が、カビと湿気でダメになってからではどうにもなりませんので、5~10年おきの点検は必ず行い、必要に応じた塗り替えが必要です。